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歩行不安定な方のリハビリ

訪問リハビリの仕事をしているとよく見かけるのが「歩行が不安定の利用者様」です。

歩行が不安定といっても筋力、体力の低下や脳血管障害、整形疾患、認知面などさまざまな要因があり、高齢になるほど複数の要因があることが少なくありません。また、家の構造、部屋の位置、床の素材、段差、階段などの居宅環境の違いや福祉用具の有無、移動目的、時間(どんな時に歩くか)によっても変化します。

「家に帰ってきたら、出来なくなった」「病院では上手に歩っていたのに」などよく聞く話です。床の素材の違いで感覚が変化したり、立ち上がりや歩行バランスの低下が見られることもありますし、絨毯、フローリングや畳、畳の目の方向が違っただけでも安定感は変わる場合があります。

また、認知機能に低下がある方は、環境の変化への対応がうまくできない場合があります。例えば「病院の廊下は歩けるのに家の中は上手に歩けない」などの活動する場所と活動能力がワンセットになっていることがあるようです。

どちらも環境の違いによる不安定な歩行ですが、原因が異なります。訪問リハビリでは身体の感覚と環境の変化、認知的要因、さまざまな問題を利用者様、ご家族とともに一つ一つを確認して安全に進めます。

 外来リハビリや通所リハビリでも在宅生活に対応してリハビリを行いますが、どうしても生活の場所で対応できない分、想定したものとなります。認知機能に低下のある方の場合は対応が難しいのが現状です。

訪問リハビリは、利用者様が生活を営むその場で、リハビリを提供できる唯一のサービスです。

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